09/12/11 15:54:39 0
突出した個人がいない日本サッカーの現状を打破すべく、
サッカーメディアに注文したいことがある。
それは、メディアが率先してスターを作るべきじゃないのか？ということだ。
反論は多いと思う。サッカーは基本的にチームプレーで、個人に光を当てすぎると、
サッカーという競技の本質をゆがめるのではないか。また、個人ばかりを取り上げると、
その選手を舞い上がらせ、結果的に将来を壊してしまう危惧があるではないか、と。
確かに野球に比べれば、サッカーは個人にフォーカスした記事を書きづらい。
野球は投げた、打った、捕ったと、局面で登場人物がはっきりしていて
個人というものを書きやすい。
サッカーは常に１１人が直接的にも間接的にも局面に関与しているから、
「チーム」というものが常時大きく存在する。僕らＦＷ陣はゴールを決めた決めないで
比較的に見出しになりやすく、僕の時はだいたい、「釜本、豪快なゴール」か
「釜本、不発」のどちらかだったが、他のポジションは見出しになりにくく、
書きようも難しいのはわかる。でも、ＦＷにもＭＦにもＤＦにも、
そういうスターが出てこないと、日本サッカーは埋没していくばかりだ。
だから、マスコミは一人の動向を追い、特に若い奴の記事をどんどん出して
売り出していくくらいのことをした方がいい。対戦相手は「この若僧が、もてはやされやがって」
とプレースタイルを研究し、ムキになって抑えにかかるだろうが、そういう壁に当たって
どうそれを乗り越えるかが大事なんだ。
メディアにさんざん取り上げられ、ダメになった途端にはしごをはずされたら精神的にも
陥落するから、若手をそもそも舞い上がらせないようにするのがクラブの役目だ。
「おまえは日本では一流かもしれないが、世界に出れば二流、三流だぞ」と。
ラモスもカズもＪリーグ初期に持ち上げられたけど、舞い上がらなかっただろう？
それは世界のサッカーを知っていたからだ。
（続く）
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