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来年の日本プロ野球界は、2月のバンクーバー冬季五輪、6月のサッカーW杯南アフリカ大会に
挟み撃ちの危機を迎える。20年に1人の逸材と言われる西武のドラフト1位左腕、
菊池雄星投手(18)が“球界の石川遼”になれるか。
男子ゴルフ界の救世主、18歳で今季賞金王になった石川遼と同い年の菊池雄星。
来年2月1日からのキャンプでは話題を独占するだろう。その一挙手一投足にファン、
マスコミの目が集中。石川でも証明されているように、ファンが待望するのは、
フレッシュな逸材だからだ。
宮崎・南郷で行われる西武キャンプは、甲子園の怪物投手・松坂大輔(現レッドソックス)以来の
狂騒曲になるのは間違いない。が、菊池の前にはバンクーバー冬季五輪が立ちはだかる。
2月13日(日本時間)の開会式から29日(同)の閉会式までスポーツ界は冬季五輪一色に
なってしまうだろう。となると、キャンプインの2月1日から五輪が始まるまでが勝負になってくる。
どれだけ菊池旋風が吹くかだ。
日本プロ野球界にとって、前門の虎がバンクーバー冬季五輪ならば、後門の狼は6月11日から
1次リーグが始まるサッカーワールドカップ南アフリカ大会だろう。オランダ、カメルーン、デンマークと
強豪ぞろいのグループEの岡田ジャパンが、6月26日からの決勝トーナメントに進めば、
今度はW杯大旋風が吹き荒れる。大会が終わる7月11日までは、
嵐が通り過ぎるのを待つしかない。
こう見てくると、キャンプ前半、オープン戦、開幕から6月まで、さらにW杯後のペナントレース…
マスコミの露出度、ファンの注目度が増す勝負時に、球界唯一期待の星の菊池に救世主として
暴れまくってもらうしかない。バンクーバー冬季五輪、サッカーW杯と相次ぐ最大の難関が
待ち受ける来季は、ゴルフ界の石川遼に負けない菊池の活躍を願うしかないプロ野球界といえる。
(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
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