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「プロ野球は育成をアマチュアに頼り、プロ野球の育成組織だと勘違いしていた部分があったのかもしれません」。
巨人の清武英利球団代表はプロ側の“非”をこう認める。サッカー界のように、プロが中学年代の
ジュニアユースや高校年代のユースのチームを作り、自前で選手を養成するシステムが、
野球界には存在しない。学生野球がプロに先行した歴史、選手獲得をめぐるトラブルなどから、
プロとアマを隔てる壁は、いまだに残る。Jリーグ発足時に更地から制度設計できたサッカー界とは、
事情が大きく異なる。
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底辺の大半は、手弁当で支えられている。「バットやグラブ、ユニホームなど用具一式をそろえると
10万円以上かかってしまう。保護者の負担は計り知れない」。硬式球を扱う「ボーイズリーグ」を主催する
日本少年野球連盟(本部・大阪市浪速区)の関係者は申し訳なさそうな表情で口を開いた。
小学生で5千円程度、中学生で1万円ほどの会費もかかる。同連盟は保護者の負担を少しでも軽減しようと、
関東大会は近年、冠スポンサーの名称をつけて「パナソニックカップ」とするなどして、開催費用の一部を工面する。
練習環境を支えているのも、チームの指導者や保護者の熱意だ。首都圏では、日々の練習場所の
確保すら困難なチームもある。専用グラウンドがない東京中野リトルのように、埼玉県所沢市まで
出向くチームもある。リトルリーグの2009年の全国大会で日本一になった千葉市リトルは、
約20年で練習場が4カ所も変わった。
そんな状況に、織田洋文監督や保護者は07年夏に約1カ月半かけ、割安の賃料で借りた
千葉市内の空き地で、一から野球場作りに励んだ。OBの保護者も加わり、草むら同然だった
場所を整備。試合もできる2面のグラウンドと、小学校低学年への普及を狙いとしたティーボール用
のグラウンドを完成させた。こうした市井の人々の努力が、未来のプロ野球選手を育成している。
(>>2以降に続く)
ソース:MSN産経ニュース(12/09 19:45)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)