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短い夢だった。21歳の若さで受けた戦力外通告。オリックス・梅村学人投手は「普通の
人ができない経験ができた。テレビや本で見た選手と実際に対戦できて。対戦した
一人一人の打者が印象に残っています」と努めて笑顔で、3年間のプロ生活を振り返った。
1メートル85の長身から投げ下ろす140キロ超の直球を武器に三重高3年夏の
県大会では40回1/3で59奪三振と脚光を浴びた。しかしプロでは伸び悩む。
「思い通りの球が投げられず、もどかしい思いがありました」。
結局一度も1軍のマウンドに上がることはないまま、ユニホームに別れを告げた。
だが未練はない。第二の人生の目標も定まりつつある。「今は専門学校に行くことを
考えています。地方公務員になりたいな、と思って。自分の経験を生かして、少年野球の
コーチとか、地元の野球界の発展に協力したいです」。一度はプロという頂点を
極めた梅村。今度は日本球界の底辺拡大に尽力するつもりだ。
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