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日本画の第一人者、平山郁夫氏死去
シルクロードを描き続けた日本画家で、国際的な文化財保護に尽力した文化勲章受章者、
平山郁夫(ひらやま・いくお)氏が2日、亡くなった。79歳。
広島県の生口島に生まれ、勤労動員先で原爆に遭った。1947年、東京美術学校(現
東京芸大)日本画科予科に入学。卒業時に同科の副手に選ばれ、前田青邨(せいそん)に
師事した。
53年、院展初入選。原爆の後遺症に苦しみながら、仏典をインドから中国に持ち帰った
唐僧・玄奘を描いた59年の「仏教伝来」が高く評価され、シルクロードを舞台にした「仏伝
シリーズ」で着実に評価を高めた。
砂漠や高地を旅し、平和への祈りを叙情的な画面に託した作品群は、70年代のシルク
ロードブームもあって幅広い人気を獲得した。
北朝鮮、アフガニスタンのバーミヤンなど、仏教遺跡をはじめとする保護運動にも取り組み、
保存修復のための「国際文化財赤十字運動」を提唱。88年にユネスコ親善大使に任命
されたほか、国際会議や学術調査に私財を投じて奔走した。
98年に文化勲章、96年に仏レジオン・ドヌール勲章、01年にマグサイサイ賞を受けた。
画像:インタビューに答える平山郁夫さん=2007年
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
(2009年12月2日13時59分 読売新聞)
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