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20世紀の終わりまで、世界どころかアジアの壁を越えるのに四苦八苦していた日本が、
かくも短期間で成長することができたのは、当然のことながらJリーグの充実に原因がある。
一時期、チーム数が増えたことによるレベルの低下を懸念する声も聞かれたが、
チーム数が増えたがゆえに、以前であれば消えていった才能に
磨きがかけられたことも事実だった。
現時点で、来季はまた一つ、Jに参加するチームが増えることは決定している。
今週末に行われるJFLの結果いかんでは、もう一つ加わる可能性もある。
来季のJ2は、19ないしは20チームによって争われることになる。
だが、チーム数の増加は、以前とは違って競争の激化を
意味するわけではなくなってきている。
J1を主にご覧になられている方からすれば、J1とJ2には天と地ほどの差があるように
感じられるはず。だが、JFLから上を見る者にとっては違う。J2も、またJなのである。
だからなのか、最近ではJ2にあがることを最終目標とし、昇格を決めた時点で進歩を
止めてしまったかのように見えるクラブがずいぶんと増えた。
今季、J2で最下位を争う2チームは、いずれも今年昇格してきたばかりのチームである。
一刻も早いJ1昇格を目指すチームと、J2で一息ついているチームとの間では、
きわめて大きな意識と戦力の差がある。結果、今年もJ2の上位2チームは、
勝ち点で100を超える荒稼ぎをしてしまった。J1に比べると試合数が多いとはいえ、
こうも大差がついてしまうリーグでは、上位陣にとっても結果以外には
得るところの少ないリーグになってしまう。
かつてのJ1がそうだったように、近い将来J2にも降格システムが導入されることによって、
弱者のまま甘んじることは許されなくなるだろう。ただ、それだけですべての問題が
解決されるとは思えないほど、J2内の意識、戦力格差は大きくなってしまった。
(続く)
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