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大みそかの格闘技イベント「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」（さいたまスーパーアリーナ）が、
Ｋ－１と戦極の両団体が合体して開催されることが２５日、正式発表された。
北京五輪柔道男子１００キロ超級金メダルの石井慧（２２）Ｖｓバルセロナ五輪７８キロ級覇者の
吉田秀彦（４０）戦と、０３＆０８年Ｋ－１世界ＭＡＸ王者・魔裟斗（３０）の引退試合が２大注目。
Ｋ－１は魔裟斗戦をメーンにする意向で、石井のデビュー戦が“前座扱い”になる可能性が出てきた。
日本格闘技界の大連立が新たな波紋を呼んだ。この日、Ｋ－１と戦極関係者が
都内でそろって会見。開催にこぎ着けた谷川貞治Ｋ－１イベントプロデューサー（４８）は
安堵（あんど）の表情を浮かべる中、豪華過ぎるカードゆえの悩みもみせた。
「メーンは魔裟斗君の試合になると思う。引退セレモニーは最後にやるものだし」
１０月下旬にＫ－１側から戦極サイドに持ちかけて実現した今回の合同大会。
対戦カードは戦極の選手と、Ｋ－１を主催するＦＥＧの総合格闘技「ＤＲＥＡＭ」勢との
全面対抗戦が軸となる。格闘技ファンにはたまらない対決だが、
世間の関心は石井のプロデビュー戦と魔裟斗のラストマッチに集中する。
Ｋ－１は魔裟斗中心の営業を仕掛けてきた。対戦相手が過去２戦２敗の
アンディ・サワー（２７）＝オランダ＝ということもあり、リングサイドのＶＩＰシートはすでに完売。
盛況ぶりは戦極も同じだ。石井Ｖｓ吉田戦の反響が大きいことを理由に、約１万人収容の
東京・有明コロシアムから会場変更し、ライバルと同じリングになるリスクを背負って、
約４万人収容のさいたまスーパーアリーナを選択した。
Ｋ－１の意向が通ればリング上でトリを務めるのは魔裟斗になる。谷川氏はその事情を考慮し、
２試合を「ダブルメーンイベント」と表現した。米ラスベガスで合宿中の石井はビデオレターで、
「小さいころからあこがれた夢の舞台に立てるだけで幸せ」と無邪気に喜んだが、
試合順までは把握していない。両団体の黄金カードは、メンツを賭けた闘いにもなる。
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