09/11/25 22:42:10 0
メジャーリーガーの中にいると、静謐さえ感じさせる松井の一挙手一投足はより一層際立つ。
アメリカ的な野球、いわゆるエンンジョイ・ベースボールとは程遠い印象だ。
また、ことあるごとに「チームのために」を繰り返す松井に対し、かねがね懐疑的な
思いも抱いていた。人間などそんなにできていないだろう、と。松井の野球観に迫る。
―松井さんのプレイしている姿を見ていると、仕事というよりは、生きる姿勢そのもの
という印象を受けます。道具を大切にするとか、喜怒哀楽を表に出さないとか。
(松井)「僕は野球という小さな世界でしか生きてこなかったですから。ほんと、野球しか知らないんです。
立場上、いろいろな社会で、いろいろな人に出会って何かを学ぶということができない。
野球の中で学んで、それを人生にも生かすしかない。だからそういうふうになっちゃうんでしょうね」
―そうやって野球を突き詰めていく過程で、楽しいと思えることはあるのですか。
「昨日みたいなこと(ワールドシリーズ制覇)があった時、初めて嬉しいと思えるんじゃないですか。
その一瞬の喜びのためにやっているようなものです。そこまでの過程は、楽しいと思いながらは
できません。チームが勝つためにやるというのは、つらいことの方が多いものじゃないですか」
―感情を表に出すのは好きではないということですが、ファンとしては
そういう姿を見せてくれた方が嬉しいと思うのですが。
「人間ですから、打てれば嬉しいし、ミスをしたら悔しい。それが自然に出ることはありますよ。
ただ、オーバーにはならないよう気をつけているつもりです。
そうでないと、打席に向かうとき、マイナスになることの方が多いんです。
だから打った瞬間、そのときのことは全部忘れるようにしています。良くても、悪くても。
終わったことは、終わったことだと。次、次、次、と」
(>>2以降に続く)
本日発売の「スポルティーバ」(p27-28)より
URLリンク(sportiva.shueisha.co.jp)
★1が立った時間 2009/11/25(水) 19:40:11
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