09/11/24 11:08:45 0
アジアチャンピオンズリーグ決勝のタイミングで、欧州のTV放映権会社で
働く方と会う機会があった。そのとき、以前から疑問に思っていたことをぶつけてみた。
「なぜJリーグに知名度の高い外国人選手が来なくなったのか」と。
彼は実に明快な答えを持っていた。
「Jリーグがスタートしたとき、まだヨーロッパの主要リーグとJリーグのTV放映権の額に
大きな差はありませんでした。それが現在は、Jリーグが年間約50億円なのに対して、
プレミアリーグは年間約2000億円になっている。40倍もの差がついてしまった。
かつてのように名の知れた外国人選手を取れなくなったのは、仕方ない面があるでしょう」
'93年にJリーグが発足した当初は、ブラジル代表のレオナルド、ドゥンガ、サンパイオ、
旧ユーゴスラビア代表のストイコビッチといった世界的にも知られたスター選手が、
日本のスタジアムで躍動していた。それから時が流れ、ヨーロッパでペイTVが急速な勢いで普及し、
優良コンテンツとしてサッカーの放映権が値上がりすると、もはやJリーグのクラブが提示できる
給料は特別なものでなくなってしまった。
プレミアリーグは国外からの放映権収入が多いイメージがあるが、それは全放映権収入の
4分の1にすぎない。約4分の3は、人口6200万人のイギリス国内で稼ぎ出している。
ならば2倍の人口を誇る日本も同規模のビジネスを展開できるのでは……と思いたいところだが、
「ペイTVの国民への浸透度を考えると、現在の額より上げるのは難しい」というのが専門家の意見だ。
もちろん過去に名古屋に来たリネカーの例のように、大金を投じたからといって必ず結果が
出るわけではない。しかし、ドゥンガのような“本物”を連れてくることができれば、
リーグの魅力が増すだけでなく、まわりの選手の成長を促す効果もあるはずだ。
これからJリーグのクラブは、限られた資金の中で、どうやってチームにプラスになる
外国人選手を獲得していけばいいだろう?
(続く)
URLリンク(number.bunshun.jp)
2:鳥φ ★
09/11/24 11:09:01 0
(>1の続き)
言うまでもなく、これまでに培ったブラジル・ルートを生かすことは、そのひとつだろう。
川崎、札幌、東京ヴェルディに在籍したフッキは、現在FCポルトのエースとしてチャンピオンズリーグの
舞台で活躍している。これほどの選手を連れてくるパイプが、日本にもあるということだ。
昨年8月に川崎に加入したレナチーニョは、関塚隆監督の厳しい指導によって守備の意識が高まり、
より完成度の高いFWに成長しつつある。すでに欧州のクラブが目をつけ、来年1月に移籍することが
有力視されている。もし実現したとしても残念ながらレンタル契約のため、川崎には移籍金が
入らないが、もし今季川崎がJリーグを制することができれば、十分元を取ったと言えるだろう。
このルートで問題なのは、一筋縄ではいかないブラジル人代理人と対峙しなければいけないということだ。
彼らの言いなりになってしまうと、本当は手にできたはずの移籍金が大きく減ってしまう。
これからのJリーグのGMや監督には、国際移籍ルールを学び、知識武装することが求められる。
そこで提案したいのは、日本サッカー協会によるFIFAの国際移籍ルールの完訳だ。
FIFAの規約は、英語、スペイン語、ドイツ語などで書かれ、日本語に訳されたものは公開されていない。
FIFA公認の代理人を目指す人間は、外国語で書かれた資料を勉強しなければいけないのが現状だ。
もしかしたら日本サッカー協会の内部にはすでにあるのかもしれないが、協会主導で規約を翻訳したものを
ホームページで無料公開すれば、Jリーグ関係者の国際ルールに関する知識水準は一気に上がるだろう。
ヨーロッパの多くのサッカー関係者は、毎年のように変更される国際ルールを知るために、
母国語で資料にあたることができる。協会が常に新しい情報を日本語に訳して公開すれば、
代理人に手玉に取られるGMを減らせるはずだ。
3:鳥φ ★
09/11/24 11:09:26 0
(>2の続き)
また、アフリカ・ルートを開拓するという手もある。
コートジボワール出身のドゥンビアは2006年に柏レイソルに入団し、2008年の1月から6月まで
J2の徳島ヴォルティスでプレーしていた。しかし、2008年6月にスイス1部のヤングボーイズに
移籍すると一気にブレイク。昨季、スイスリーグの得点王に輝き、今やスイスリーグで一、二を争う人気選手だ。
浦和レッズのフィンケ監督は、今年8月、ガーナ出身のファイサル・モハメド(18歳)を獲得した。
もし2、3年後にファイサルがJリーグの得点王争いで上位に入るようなら、アフリカ大陸から
才能あるタレントを発掘して育てる、という手法が日本にも定着するかもしれない。
今季、Jリーグの得点ランキングの上位に日本人選手が多数入っているのは、日本人ストライカーの
成長の一方で、中東のクラブによって優れたブラジル人ストライカーを引き抜かれたという側面もある。
将来Jリーグをもっと刺激的なリーグにするためにも、短期的補強を行うのと同時に、長期的視野に立った
外国人獲得の準備を進めることを期待したい。
(木崎伸也 = 文)
4:名無しさん@恐縮です
09/11/24 11:09:50 3ojblALQ0
いいよ来なくて