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昔、八百屋と相撲茶屋を経営した長兵衛(通称八百長)が、ある親方と囲碁を打ち、
強いのに勝ちを譲ってご機嫌をとった、ということから
真剣にやっているように見せて実は打ち合わせ通りに決着をつけること、
なれ合いで事を運ぶことを八百長(やおちょう)というようになった。(ど忘れことわざ事典)
八百長なる語は、プロ野球で1969(昭和44)年10月8日に読売新聞が1面で“八百長試合”の大見出しをつけて、
当時プロ野球の水面下でうごめいていた“不正な試合”を初めて“事件”として取り上げてから一般的になった。
その後、松本清張のミステリー小説、「黒い霧」の題名からこの八百長試合事件は“黒い霧事件”と呼ばれるようになった。
小欄は事件発覚と同時に取材スタッフの一員になり以来、不正の追求に日夜努めていたが、
そのうちに日本に在住して商社などの社員に英会話を教えていたアメリカ人女性に英会話を習うことになり、
話の合間に黒い霧事件を紹介した。
その際、うかつにも黒い霧事件を「ブラック フォッグ アフェア」と直訳した。
女性教師が、なんのことか分からず首をすくめてみたので事件のあらましを英語、日本語ちゃんぽんで話したら女性教師はほほ笑み、
「ブラック カーテン アフェア(black curtain affair)はいかがでしょう」と、アドバイスしてくれた。
以来、忌まわしい黒い霧事件は小欄の胸のなかで「ブラックカーテン アフェア」に変わったのであるが、
事件の取材で感じ取ったブラックカーテンはとてつもなく重く、そして分厚いものだった。
先月27日、台湾のプロ野球に執拗(しつよう)にまとわりついていたブラックカーテンを検察当局がはね上げた。
新聞報道によると検察当局は八百長事件に関与した疑いがある、として前兄弟エレファンツ監督で元阪神投手の中込伸氏を事情聴取した。
同氏は事件の責任を問われて兄弟球団を解雇され、台北郊外の空港から日本に向けて出国しようとしたところを当局に連行された。
中込氏は事件関与を否認しているが同氏が監督だった兄弟では多くの選手が事件に関与していた、と報じられている。
(つづく)