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横浜が13日、横浜港に浮かぶ豪華遊覧船「マリーンルージュ」で、前代未聞の
クルージング監督就任会見を開いた。
船はちょうど正午に出港。やがて船中の会見場に尾花高夫新監督(52)が登場した。
初めの挨拶では緊張気味だったが、チーム再建に関する質問が飛ぶと一変。自信に
溢れた表情で熱く語りだした。まず今季リーグワーストの612点だったチーム自責点に
触れ「分析すると100点は良くなる。でもそれでは防御率が3.60ぐらいにしかならない。
優勝を争うには、そこから50点下げていくことがポイント」と持論を展開。自らの野球を
「アナライジング・ベースボール(分析野球)」と名付けてスローガンとした。
前日12日には尾花監督を交え初の編成会議が行われたが「うちの投手それぞれの
資料をまとめて持ってきたからびっくりしたよ。『この投手はここを直せば良くなる』とか、
見たことないデータを示しながら意見を言うんだけど、説得力が凄いんだ」(球団幹部)。
球団内で同じく理論派で知られる岡本哲司編成部長(48)でさえ「投手のデータに
関してはレベルが高すぎて、こっちも勉強しないとついていけないでしょう」と話すほど
だった。さらに幹部らが驚いたのは尾花監督がある大物メジャーリーガーの名前を
挙げ、データを掲示しながら獲得を願い出たことだった。球団幹部によると、その選手
は「外野手のアベレージヒッター。松井ほど本塁打はないけど守備がいい。ジョニー・
デーモン(35、ヤンキース)じゃないが、実力はそういったクラス」という。横浜は今オフ、
2人の助っ人野手獲得を予定。補強ポイントに合致することから球団幹部は、尾花監督
が要請した助っ人の調査開始を明言した。
ニュータイプの監督登場は、ナインの間にも波紋を広げている。中でも、尾花監督が
「ファンに不快な思いをさせない身だしなみは大事。茶髪?好きではない」と言ったから
大変だ。自由な気風の横浜には村田修一内野手(28)を筆頭に茶髪が多い。監督発言
を聞いた茶髪選手は「黒くします!いや、丸刈りにしようかな。ひげもまずいかな…
初めが肝心ですから」。これから理髪店に駆け込む選手が続出しそうだ。
11月14日発行 東京スポーツ紙面より書き起こし 一部抜粋