09/11/13 09:58:34 0
来年の南アフリカW杯に関して日本のテレビ各局が取材の見合わせを
検討していることが12日、分かった。6月のコンフェデレーションズ杯で
関係者が危険にさらされたことがきっかけで、在南アフリカ日本大使館
関係者も大会期間中の安全面に警鐘を鳴らす。
テレビ局関係者によると、W杯のプレ大会となった今夏のコンフェデ杯で
取材関係者らが危険にさらされる事態が発生。ニセ警官の横行、銃を用いた
強盗事件を目の当たりにし、本大会での取材班の派遣を検討する事態にまで
発展しているという。「しっかりとした取材環境が整わなければ、難しいかも
しれない」と同関係者は苦渋の表情。試合中継に関しても放映権決定は
12月4日の抽選会以降になるが、独自の中継ではなく、国際映像を使用した
中継になる可能性もある。
2006年のドイツW杯以降、日本のサッカー人気は低下。近年では代表戦の
放映権が高額とあって、中継に二の足を踏むテレビ局も続出する。サッカー界が
最も盛り上がるW杯本大会中にテレビなどの露出が激減すれば、日本サッカー
にとって致命傷になりかねない。
W杯での安全面に関し、在南ア日本大使館側も警鐘を鳴らす。同大使館の
外川(とがわ)裕之氏(36)は「情報にギャップがある」と日本国内の過剰報道を
憂慮する一方、現地での自己防衛の必要性も指摘。危険行為の具体例として
単独行動や夜中の外出、また運転中にバッグを助手席に置くことなどを挙げ、
注意を呼びかけた。
南アでは銃の所持が合法で「こちらの特徴はためらわず(引き金を)引くこと」と
外川氏。ただ、銃器を用いた犯罪はあくまでも金品目的で、万が一、銃を突きつけ
られても大声を出さず、相手の要求に従うことが肝心だという。外川氏自身、
1年4か月の滞在中で1度も犯罪に巻き込まれた経験はなく、昨年の日本人ツアー客
約3万人の中で事故発生がゼロというデータを見ても、自己防衛は可能と言える。
本大会中の取材環境については日本協会関係者が今後、代表キャンプ地
となるジョージに渡り、メディアセンターなどの設置を調整する予定。
サポーターや報道関係者らの安全確保も今後の課題となりそうだ。
URLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)