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(>>1の続きです)
大邱(テグ)と大田(テジョン)の球場も手狭で老朽化が進みそれぞれ1万人しか入れず、
安全診断でもB等級を受けている。韓国の代表的球場の蚕室(チャムシル)球場は
82年オープンで安全診断はC等級となり衝撃を与えた。
WBC以降、ドーム球場についての議論が続いている。ドーム球場に不慣れだった
金広鉉(キム・グァンヒョン)が轟音鳴り響く5万5000人収容の東京ドームでめった打ちに
された姿は痛ましさを感じた。天気と関係なく野球を楽しめるドーム球場が建設されるならよいが、
現実はドーム球場より前に老朽化し手狭な球場に代わる球場でも作らなければならない状況だ。
米大リーグが年間7000万人、日本のプロ野球が年間2000万人の固定客を持っている理由は、
それを支えるインフラが備えられているためだ。観衆600万人台に入った韓国プロ野球は
それに見合ったインフラを持ち、一定の固定客を確保すべきという宿題を持っている。
しかし光州のケースだけ見ると、選挙になると新しい球場建設を約束し、結果はいつもうやむやに
なっていた。光州市民は偉大な伝統を持つタイガースの名声にふさわしい球場で野球を楽しまなければならない。
ポピュリズムにも良いポピュリズムと悪いポピュリズムがある。
例えば利用率2.5%の務安(ムアン)空港と、完全閉鎖された醴泉(イェチョン)空港は
数千億、数百億の予算のむだ遣いの典型で、悪いポピュリズムの象徴だ。立派な球場をいくつか
作っても余る資金だ。真に市民が利用し楽しめる野球場を建設するのはまともなポピュリズムだ。
新しい球場の建設を今日だ明日だと先送りし多くの野球ファンの幸福権を剥奪するのは
政治工学的な側面からも愚かしいことだろう。韓国野球はしかるべき待遇を受ける権利が
あるのではないだろうか。光州にドーム球場を建設するという発表がまたあったが、
まだ覚書水準だという。この約束が以前のように空手形にならないことを願うばかりだ。