09/10/26 17:44:01 0
福山ミステリー文学新人賞:寝る間惜しみ執筆 大阪の糸冬了さん受賞 /広島
福山市が公募していた「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」(同市、実行委主催)の第2回受賞
作が23日発表され、「伽羅(きゃら)の橋」が選ばれた大阪市の会社員、糸(より)冬了(とおる)さん(44)が、
ふくやま文学館(同市丸之内1)で記者会見し、喜びを語った。
応募作は海外も含め58点。公募の市民らが選考し、同市出身のミステリー作家、島田荘司さんの最終選考で
受賞作を決めた。
「伽羅の橋」は、1945年の大阪大空襲の日に、夫と子どもを殺害したという過去を持つ高齢の女性マサヲに、
介護士の四条典座(のりこ)が疑問を抱き、当日の真相を追求していくストーリー。
糸さんは3年ほど前に構想を得て、既にあらすじはできあがっていたが、細部の調べものが土日しかできず、
苦労したという。糸さんは「仕事を終えて帰宅してから睡眠時間を削り書き上げた。この賞がなければ、
ミステリーを書くことはなかったかもしれない」と受賞を喜んだ。
会見に同席した島田さんは「最終選考に残った4作品はどれも文章力に優れ、水準が高かった。特にこの作品は
10年に一度出るか出ないかの完成度の高い作品」と選評した。受賞作は島田さんが推敲(すいこう)し、光文社
から出版される予定という。
ソース
URLリンク(mainichi.jp)