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6月25日に急逝したマイケル･ジャクソンが、今年の夏にロンドンのO2アリーナで開催を予定して
いたコンサート“THIS IS IT”。そのリハーサルや舞台裏の映像を使用し、彼のプライベート時の
素顔、アーティストとしての姿など、我々の知らないマイケルを約2時間に渡ってつづる映画
「マイケル･ジャクソン THIS IS IT」。
前売り券は9月28日から全世界同時に発売され、日本では、たった1日で約8万7000枚（金額にして約1億円）
を販売。しかも、先着300人限定でUS版ポスターが付く前売り鑑賞券には、早朝から500人以上の
ファンが列を成しと、コンサート開催地のイギリス、マイケルの母国アメリカを抜き、日本が
インターナショナルで1位のセールスを記録したのだ。
そして、10月19日時点における同作の前売り券発売枚数は、オンラインチケットを独占販売する
ローソンチケットで9万5341枚、劇場窓口7万3245枚、プレイガイドその他が5314枚と、前売り券の
合計が17万3900枚！ これを今年の洋画興行収入TOP10に入っている作品と比べてみると、「天使と悪魔」
が5万6870枚、「ターミネーター4」が7万113枚と、「マイケル･ジャクソン THIS IS IT」がいかに
すごいかが分かる。今作と最も枚数が近いのは、興収80億円を超えた「ROOKIES-卒業- 」での前売り券
発売数約18万枚で、今作はそこに迫る勢いなのだから、興収も「ROOKIES-卒業-」くらいいけば―と、
ついつい期待したくなる。
だが、劇場数は300館以上と大々的に公開するものの、公開期間は2週間と限定され、しかも10月28日
水曜日公開、初回が19時スタートなのだ。水曜と言えば、多くの劇場が 1本1000円のレディースデーを
実施しており、それなりの動員は見込める。例えば、「ハリー･ポッターと謎のプリンス」は7月15日
水曜日に公開されたが、初日だけで興収3億3400万円を記録し、水曜公開の日本新記録樹立と話題になった。
とはいえ、盛り上がるのは週末公開に違いない。そもそも今作、最初は9月30日の金曜日公開を予定して
いたのだ。なぜ水曜日に変更されたのだろうか。ソニー･ピクチャーズに聞いてみた。