09/10/26 14:14:03 0
>>1の続き
戦後の総合商社と政界との闇の物語を実生活と結びつけて見ることの出来る人達は、きっと少ない。
視聴率が20%を越えるのではないかと考えているテレビ局の時代遅れな期待こそ「不毛」である。
このテーマで、視聴率10%というところに、時代の見識を見いだした方が良い。
山崎豊子の小説「不毛地帯」のモデルになっているのは、伊藤忠の会長にまでのし上がった人物
「瀬島龍三」氏である。総合商社が戦後処理の中で、政界に食い込みながら、日本の戦後の賠償・
援助を食い物にして大きくなっていた・・・その不毛の荒野を渡り歩いた人物である。男としては、
少し憧れを抱く人物である。ドラマ「不毛地帯」では、この主人公を、当然のように持ち上げる。美化する。
しかし、良く考えてみると、戦後日本の政官財が癒着した時代の代表であるような人物を
持ち上げるドラマが、、、いまの世の趨勢に合っているのかというと疑問だ。
民主党への政権交代は、「官僚バッシング」の結果でもある。「政治って、いろいろあるのだろうけど・・・
もっとわかりやすくしてね」「賢い人達だけが世の中を動かして、金儲けするのはうんざり」という国民の答えである。
政官財が癒着するという不毛の物語を、視聴率競争という不毛の戦いをするテレビ局が豪華キャストで届ける。
その結果として視聴率11.1%。国民や視聴者が、政治やテレビ局にも、これ以上「不毛」を
望んでいないのだけは事実である。
URLリンク(www.insightnow.jp)