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鳥栖もあきらめない！ Ｊ１大分から移籍したＪ２サガン鳥栖のＭＦホベルト（３０）が２０日、
奇跡の昇格へ残り６試合の全勝を誓った。古巣の大分が１８日の清水戦に逆転勝ちし、
前節でのＪ２降格を回避。昇格ラインの３位と勝ち点８の差がある鳥栖も、
２１日の４位湘南戦（神奈川・平塚競技場）をはじめ引き分けすら許されない状況だが、
「大分のみんなも頑張っているから。僕らも一緒に頑張りたい」と共闘を掲げた。
古巣の盟友たちが見せた執念に、ホベルトのハートが奮い立った。
「大分の試合？ ゴールは見たよ。みんな頑張っていた。鳥栖も一緒に勝って、勝って、勝ち続けたい」。
前節仙台戦で引き分け、残り６試合で３位甲府との勝ち点差は８。
厳しい状況の中で迎える湘南戦へ、カタコトの日本語で決意を口にした。
全勝してもＪ２に落ちる可能性のある大分と比べ、鳥栖の方が可能性は高い。
次節勝てば、４位湘南とは勝ち点４差に接近。２５日に直接対決となる３位甲府は湘南との
対戦を残している。「鳥栖のみんな、ハートがある」。ホベルトは、あきらめていないイレブンの闘志にうなずく。
これまでにも不屈の闘志で乗り越えてきた実績がある。Ｊ２福岡に所属していた２００４年には
シーズン最後に８連勝し、入れ替え戦に進出。Ｊ１大分に途中加入した０７年には、
当時１６位のチームがホベルトの出場を機に７勝１分け５敗と勝ち越し、残留を決めた。
今回、対戦する湘南は３連勝中で、簡単にいかないのは承知の上。
それでも加入後７勝１分け１敗の“昇格請負人”は「難しい試合になるけど、
いい選手は湘南だけでなく鳥栖にもいる。気持ちが大事になってくる」と戦闘意欲をかき立てた。
岸野監督も「鳥栖が今、Ｊ２で一番強いのは誰が見てもはっきり分かる」と強気の姿勢を貫いた。
大分とともに、九州のＪ１の灯を守り続ける。 （文＝末継智章）
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