09/10/21 13:14:07 0
かつて放映権を巡り、各テレビ局が争奪戦を展開した日本シリーズも、
今やテレビ局優位の買い手市場。放映権料も値崩れしている。
楽天がCS第2ステージで日本ハムを破って日本シリーズに出場し、
予定通りに10月31日第1戦、11月1日に第2戦が行われれば、すべてナイターになる。
が、第2戦が11月2日以降になった場合は、平日にもかかわず、デーゲームに変更される。
主催する日本野球機構(NPB)関係者がこう説明する。
「11月2日以降になると、デーゲームでないと地上波のテレビ局が中継できなくなる。
仙台の球場には2万人ちょっとしかファンが入れない。少しでも多くのファンにテレビで
見てもらいたいための措置です」
それにしても、第2戦が11月2日以降になると、(放送枠が空いている)デーゲームに
変更しなければテレビ中継できないというのは、驚くべき事態だ。しかも11月2日は月曜日。
各局が日本シリーズ中継の放映権争奪戦を繰り広げてきた過去を考えると、隔世の感がある。
【第7戦までもつれ込めば大減収】
今や、テレビ局にとって、中継数が激減した巨人戦だけでなく、ついに日本シリーズまでが
魅力あるソフトではなくなってしまった。昨年まで1億2000万円の放映権料だったオールスター戦が、
今年4000万円ダウンの8000万円に値崩れ。日本シリーズに波及することは予想されたが、
とうとう現実のものになった。
「オールスターの4000万円の値引きまではいきませんが、日本シリーズも放映権料が下がりました。
具体的な金額は言えませんが…」とテレビ局関係者が語る。
オールスターよりも高値の1試合1億3500万円だった日本シリーズの放映権料が、
初めて2000~3000万円程度下がったというのだ。オールスターは2試合だから8000万円の減収だが、
日本シリーズは最低4試合はある。第7戦までもつれ込めば大減収になる。
一度値崩れした放映権料が高値に戻ることはないだろう。テレビマネーを当てにできない時代の
新たな対応策が求められる。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
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