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「おバカタレント」「小悪魔ageha」ヒットの秘密は都会と地方の格差にあり
階級化社会を元気に生き抜く「ヤンキー文化」が地方を活性化する
文=速水健朗(フリーライター)
(略)
■ヤンキーサポーターがJリーグを支える
このような「地元志向」の若者たちは、確かに東京の平均から見れば年収も低いので、
地方経済の深刻な冷え込みと「格差社会」の犠牲者のように位置づけるマスコミは多い。しかし、
地方に住むヤンキーたちの口から、実際には「格差」に対する不満はほとんど語られない。
「格差」とは、自分はワーキングプアだがある程度の水準の消費がしたいという欲求が
あってこそ感じるものだが、地方の若者たちはすでに「あの層が消費しているものは自分とは
関係ない」というモードに入っている。つまり、他人の欲望と自分の欲望を比較することが
ないので、「うらやましい」とか「格差」だという意識がないのだ。もはや「格差社会」というよりも
「階級社会」ということなのかもしれない。
昔は努力して一流大学に入れば階級上昇が可能な部分もあったが、今は親の年収に
教育水準も比例するので、そのような「夢」すら見ない。一方でファッションや音楽については、
地方も東京も変わらない消費ができるので不満もない。「物の格差」が消え、「憧れの格差」も
消失したのだ。
「ケータイ小説」の物語のなかには「高級ブランド品」は一切登場しない。渋谷の街を歩く
高校生が当たり前のようにルイ・ヴィトンの財布を持っているこのご時世、登場人物たちが
贈るプレゼントは「心のこもった物」が尊ばれ、逆に「ブランドに対する嫌悪感」が読み取れる。
実はこのような「ブランドよりも心が大事」という考え方は、「キャバクラ嬢の教科書」と
いわれるギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」に登場する女の子もよく口にしている。
(>>2以降へ)
(SAPIO 2009年9月30日号掲載) 2009年10月12日(月)配信
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