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このような地方の若者たちの、「ヤンキー文化」と「地元志向」について話をすると、
暴走族も最近ではすっかり見かけなくなったし、今は「ヤンキー」などいないではないかと
思われる方も多いだろう。しかし、彼らは姿を変え、着実にその数を増やしている。
それは、Jリーグのサポーターだ。
1993年ごろ、暴走族が急激に減って代わりに増えたのが、Jリーグのサポーターだと
いわれている。地元の友人たちとつるみ、地元の恋人と付き合い、地元のチームを
熱狂的に応援して、試合が終われば地元で酒を飲んで騒ぐというスタイルは、
「ヤンキー」には非常に受け入られやすいものだったからだろう。
事実、某チームの初期サポーターは暴走族から転身した者で占められていた。
摘発が厳しくなってこれからどうしようと悩んでいた矢先に、Jリーグが誕生。
なにやら面白そうじゃないかということで、そのまま鞍替えしたのである。
暴走族というのは基本的に男社会で女人禁制。「レディース」という女性のチームもあるが、
基本的に男たちの下部組織で、暴走行為をする際にも、「男の前を走ってはいけない」という
厳格なルールがある。これをそのまま受け継いだので、このサポーターグループも
当初は女性がスタジアムへ応援に訪れるのに、男性メンバーの彼女にならなくてはいけない
などの「規則」があったという。
プロ野球にしてもそうだが、日本のプロスポーツはテレビ中継がないと成立しないといわれた。
しかし、Jリーグはほとんど地上波で試合中継がないにもかかわらず、昨年はついに開幕年の
観客動員数を上回るほどの成功をおさめている。
ここまでの急激な成功は、「ヤンキー文化」と「不況」が若者たちを地元に留めたからだろう。
地元で生きざるをえない若者たちは、身の丈にあった娯楽を生み出す。同じ「階級」の気の合った
仲間たちと楽しめる堅実な娯楽。それがかつては暴走族であり、現在はJリーグなのである。
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