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さいたま市大宮区の県営大宮球場のスコアボードが、約2億円かけて全面改修される。
昨シーズンから埼玉西武ライオンズが公式戦を行うようになったものの、リプレー映像を
流せず、選手名表示は3文字まで。「G・G」「ダルビ」といったアマチュアレベルの設備だった。
改修はシーズンオフに始まり、年度内に完成予定。来季は、発光ダイオード(LED)照明の
“プロ野球標準”と“フルネーム”でゲームを楽しめそうだ。
今回の改修は、縦9・94メートル、横33・5メートルの外形をそのままに、中身の装備を
すべて入れ替える。
選手名の表示文字が現在の3文字から6文字に増えるほか、画面も動画映像を映し出せる
フルカラー画面に。プロ野球の会場らしく、好プレーのビデオを観客向けに再生でき、
投球のスピードガン表示もつく。
照明方法も電球と磁気反転式から全面LED化。同課は「省エネルギー化も進む」としている。
工事の一般競争入札は8月に行われ、三郷市の電気工事会社と1億9380万円で契約。
装置の製造などは9月に始まり、年明けには球場での取り付け工事に入る。2月末には完工し、
テスト表示を経て3月下旬から稼働予定だ。
財政難にもかかわらず、県に改修を決断させたのは、ライオンズと「大宮」の接近。
本拠地こそ所沢市の西武ドームだが、07年末からは、球団名に「埼玉」の2文字を加え、
県全域へのファン層拡大に本腰を入れている。日本一に輝いた昨季は、パ・リーグ制覇をかけた
クライマックスシリーズ(CS)を含む2試合を、県営大宮球場で初めて開催した。今季も
レギュラーシーズン3試合の大宮開催を実現させた。後藤高志・球団オーナーは
「大宮は本拠地に準ずる位置づけ」と話す。
しかし、選手やファンからは「プロ野球の会場としては設備が悪い」との声が続出。昨季の
CSを観戦した上田知事は、後藤オーナーから改修の要望を受けたことを明かし、
「お金のかかることではあるが、県としても可能な限り協力したい」と述べていた。
今季のCS進出が絶望的となる中での今回の朗報。球団側は「喜ばしく思います」とコメントしている。
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