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先週終わったNHK連続テレビ小説「つばさ」が、朝ドラ史上、期間平均視聴率の
更新してしまった。破天荒なドタバタ喜劇はまれに見る賛否両論も巻き起こしたが、
ドラマ通の採点は…。
「つばさ」は埼玉県川越市を舞台に、和菓子店の娘のヒロイン・玉木つばさ
(多部未華子)がコミュニティーFMのDJとして奮闘する物語。
サンバダンサーが突然踊り出したり、祖父(小松政夫)の遺影の表情が動いたり、
ラジオの“分身”(イッセー尾形)が登場したりと、とにかく演出は型破りだった。
ちゃぶ台を囲む食卓シーンでバックをトロッコが横切るなど久世光彦ドラマを
彷彿させるシーンも。「寺内貫太郎一家」の西城秀樹も街の“顔役”として登場した。
型破りな演出に対し、視聴者から「ギャグが意味不明」「朝から騒がしい」といった
意見も舞い込んでいたという。それを裏付けるかのように、視聴率は期間平均で
関東地区が13.8%、関西地区が11.3%と、両地区ともワースト記録を更新した。
だが、コラムニストのペリー荻野氏は「ラジオ局員役の松本明子は所帯じみた
役をやらせたら天下一品。ROLLYもチャーミングでした。つばさの祖母役の
吉行和子も昔の久世作品の森光子、加藤治子の立ち位置にはまっていた」と、キャスティングを高く評価。
その一方、「『時間ですよ』や『貫太郎一家』を楽しんだ世代は、
女性も含めて朝は仕事なんかで忙しくて見られない。
作り手と視聴者の“すれ違い”があったのでは」と指摘する。
また、作家の麻生千晶氏は「ハチャメチャぶりが面白かった」としながらも
「クドカン(宮藤官九郎)の亜流。NHK風の臭い人情話、周りがヒロインを温かく見守るという
朝ドラの定番パターンを壊してほしかった」と不満をもらす。
さらに「祖母の年齢は72、73歳という設定ですが、あれでは明治、大正の女。
戦後の6・3・3教育を受けている昭和2ケタ世代はあんなに古風ではなく、実情に合っていない」と批判。
ただ、ヒロイン役の多部については「折り目正しく、すがすがしい女性を地で演じられる貴重な存在」と絶賛。
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