09/09/28 22:12:04 0
FC東京の小平グラウンドで練習を終えた長友に走り方の変化について尋ねると、
やはり意識的に変えているという答えが返ってきた。
「今、走り方というのはフィジカルコーチと一緒になって、取り組んでいるところ。
スピードを上げるためのトレーニングをやっていて、(コーチには)フォームをずっと
チェックしてもらっています。大事なのは、お尻に体重が乗っているイメージで走ること。
太腿の前とかに体重が乗るんじゃなくて、(お尻に)一番、体重が乗っているから移動が
スムーズになるんです」
長友がこの走り方に本格的に取り組むようになったのは、オランダ遠征の少し前あたり
からだと、FC東京の土斐崎浩一フィジカルコーチは言う。
「彼の走り方というのは上に跳ねるようなイメージがあって、浮いてしまっていた。
速さを出したいときに、これだとどうしても使う力がピッチにうまく伝わらない。
いかに力をピッチに伝えるか。足をできるだけ真下に落としてから、地面をかくイメージ。
それをずっと意識させてきました」
練習ではもっぱら20m弱の距離をダッシュさせ、走るフォームに神経を使わせた。
「足を真下に落とす」イメージを持たせたフォーム改造で、20mのタイムもコンマ1秒、
コンマ2秒ほど短縮できるようになったのだと土斐崎コーチは言う。
何よりも、この走法の基本にあるのは、効率の向上にある。無駄な力を使わないことで、
スピードだけではなく、スタミナにも直結する。長友は消耗戦となった2試合とも90分間、
フルに走りまくることができた。遠征から帰国後、長友は土斐崎に「手ごたえがありました」
と報告している。