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「つまらない」「くだらない」「どれも似たり寄ったり」などといった批判も聞かれる
テレビのバラエティー番組。日本放送作家協会が先週、都内でシンポジウムを開催し、
現役の放送作家や元プロデューサー、メディア研究者らが、バラエティー番組の
現状と未来を語り合った。
「テレビは縁日みたいに、ものすごく下世話なものから高尚なものまでが入っている箱だった」
冒頭、こう語った高須氏は、お笑いコンビ・ダウンタウンの番組などを手がける放送作家。
しかし、昨今のバラエティー制作現場では、「射的は子どもがピストルを撃つのはどうなのか、
ウナギ釣りは針が危ない、見せ物小屋は差別じゃないか、と言われる」。
「模索はしているが、昔よりいろんなものをもぎ取られた感はある」とも述べ、
今のテレビの息苦しさを訴えた。
ビートたけし、明石家さんま、タモリといったカリスマを生み出した八〇年代。
人気バラエティー「オレたちひょうきん族」のプロデューサーだった横澤氏は、
「当時は、みんながおもしろがってやっていた。最近は作り手がおもしろがっていないような気がする」と憂慮した。
放送作家としても数多くの番組を手がけてきた秋元氏は、「テレビ局は怪しい人の集まりで、
そこに魅力があった。まさに縁日やお祭りで、あまりきれいにしすぎちゃうと何かを伝えようと
いうものがなくなってしまう」と強調した。
また、横澤氏は、昨今の番組でCMまたぎやフライングスタートといった視聴率稼ぎの
手法が横行していることを挙げ、「視聴者にもう少し礼儀正しくなった方がいい」と苦言。
「自分がおもしろいかおもしろくないかが一番大事」と語る秋元氏は、視聴率や制作費、
コンプライアンスがあまりに意識されるようになり、「『自分は見ないけど、
こういうものなら大丈夫でしょ』みたいな感じになってしまったところが、かつてとは
変わってきてしまったのではないか」と述べた。
八〇年代から三十年近く。上場企業となったテレビ局を取り巻く経営環境は大きく変化した。
二〇〇〇年代に入り、IT企業による買収騒動を機に「テレビ局はあけすけな体制から、
企業としての意識を持ちだした」と高須氏。
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続く