09/09/16 19:43:35 /SawNa980
イチローの内野安打にたいする守備陣の感想
ゴールドグラブの常連内野手でさえ、イチローには手を焼いた。
「スズキの怖さに最初に気付いたのは我々内野手だろうね。
足を警戒して前に守れば、測ったように間を抜かれる。それを嫌がって下がればセーフティバントだ。
メジャーで何年も飯を喰ってきた我々が手玉に取られるさまは見ている方は面白いかもしれないが、
やられる方はたまったものじゃない。 彼のおかげで神経と奥歯がずいぶんと磨り減ったよ」
イチロー対策に最も頭を悩ませたのは捕手たちだろう。
「とにかくフライを打たせることを心がけたんだ」とはインサイドワークに定評のあるベテラン捕手。
「スズキ相手に狙って三振を取ることは極めて難しい。内野ゴロはつまらせればつまらせるほど
ヒットになる確率が上がる。かと言っていい当たりをさせるわけにもいかないしね。
高めを攻めることを徹底してしばらくは成功したんだが、」と彼は顔を曇らせて続ける。
「普通の打者なら高めが来れば長打を狙って振ってくる。
それをスズキは“ホームプレートに叩きつける”という正反対の手段を使ってきたんだ。
ボールが落ちてくるのを呆然と見つめるしかない俺たちの気持ちがわかるかい? 本気で翼が欲しくなったよ」