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日本代表・本田圭佑のビッグマウスはプロらしくて好感が持てる
オランダ遠征メンバーで中盤の目玉は、オランダリーグ・VVV所属のMF本田圭佑だ。
MFながらリーグ開幕4試合連続ゴール。近代サッカーの申し子のような選手だし、
中盤にタレントが豊富な日本らしい選手ともいえる。遠征メンバー入りして「強豪のオランダ、
ガーナ相手に勝ちにいく。日本をなめるなよ、という部分を見せたい」とコメントしたが、
ビッグマウスもプロらしくていい。言ったことをやるのがプロだから、好感は持てる。
もっとも、心配な点もある。普段は自分が大将というチームでプレーしているが、日本代表では
中心選手としての地位をまだ確保していない。持ち味をどこまで生かせるのか、難しいところだ。
代表の中心は中村俊輔である。彼を中心に物事が動いている。俊輔がダメなときは
どうするのか? そのときのオプションとして本田は重宝するかも知れない。
同時起用で本田をサイドに置いた場合、俊輔が本田をどう使うのか。このことも
今遠征の課題かも知れない。ことに本田にとっては、地元オランダでの試合だけに
活躍したいと思うのも当然だろう。
そんな状況でどんなプレーができるか。本田にとって得難い経験となる。
今の代表に必要な中盤の選手は、俊輔のための「働きばち」だ。違う表現で言えば「汗かき役」。
たとえば、G大阪の守備的MF明神のような選手である。決して目立ちはしないが、
やるべきことはきちんとやる。相手が格上の場合、なおさら明神タイプが必要だ。
5日に世界ランク3位のオランダと戦うが、親善試合であり、本気度はどうしても落ちる。
仮にベストメンバーが出てきたとしても、後半にはガラッと代わるだろう。そういう意味では、
勝負の行方は分からない。世界ランク39位の日本が、勝てるかもしれない。
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日刊ゲンダイ2009年9月1日掲載 釜本邦茂のコラム
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