09/08/25 06:43:07 0
「ヒット・エンド・ラン」を知らない子供たち
「全員野球で」と、鳩山由起夫氏は、党代表に就任した折、第一声で、確か、そう言っていた。
その時、テレビの画面を見ながら、わりと簡単に納得した気分になったのは、たぶん私が
オッサンだからだと思う。男でも中高年でもない、日本人のうちの四分の一ほどを占める
ヤングでフレッシュな人々は、鳩山代表の発言をうまく理解することができなかったはずだ。
「なぜ野球?」「野球って、もともと全員でやるもんじゃないのか?」「メンバー制の
秘密地下野球とか、そういう歴史があるんだろうか」「それよりどうして政治家が
野球なんかやるの?」「党首が投手で捕手が保守とか、そういうシャレみたいなことか?」
まるで違う。そんな話ではない。
(中略)
われわれオッサンは、政治であれ人事であれ、M&Aやシェア争いであれ、いずれにしても
勝敗のからんだ話は、野球になぞらえて考えることになっている。だから、これまで長い間、
わたくしどもニッポンの中枢にいる男たちは、政治を野球のメタファーで観察し、説明し、
論評してきた。もっと言えば、われわれにとって、政治は、野球の一変種に過ぎなかった
のかもしれない。爺さんの甲子園みたいな。
その野球が、五輪の正式競技から外れて3年、復活の道もまた消滅することが、この度、
正式に決定した。つまり、わが野球は、この先、ほぼ永久に、国際競技たるべき未来への
道筋を断たれたのである。これは、もしかして、うちの国に大きな変化をもたらす出来事である
のかもしれない。ニュースを聞いた時、反射的にそう思った。「これは大変なことになるぞ」と。
ともあれ、第一報の余韻は重かった。「そうですか……」と言ったきり、アナウンサーは黙った。
解説者も多くを語らなかった。
「……残念ですね」「ええ……」
本当にショックを受けた時、人は言葉を失う。そのことがよくわかる瞬間だった。
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