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>>3より
IOCの規定では「夏季オリンピックの実施競技は、男子は4大陸で75カ国以上、
女子は3大陸40カ国以上で広く行われていること」というものがある。世界の野球を統括する
国際野球連盟(IBAF)の加盟国は現在121の国と地域で、条件は十分クリアしている。
が、この121カ国で野球が“広く行われて”いるかというと、首をひねらざるを得ない。
今年2回目を迎えたWBCは16カ国が参加したが1回大会とまったく同じ顔ぶれで、
地域別に見ると、北中米7、アジア4、ヨーロッパ2、南米・アフリカ・オセアニア各1だった。
1次リーグを勝ち抜き、ベスト8に残った国は北中米5、アジア2、南米1だ。
また、WBCが始まったためアマチュア野球世界一決定戦という位置づけになったIBAF
ワールドカップの最近の大会(2007年第37回台湾大会)の参加国も16で、北中米5、
アジア・ヨーロッパ各4、南米1、アフリカ1、オセアニア1。結果は金=アメリカ、銀=キューバ、
銅=日本だった。国際大会に出場するのは世界でもごく一部の国であり、上位争いを
するのは北中米とアジアの国。野球は世界的な拡がりを持つスポーツではないのである。
■試合形態が難解な上にさまざまな用具が必要
なぜ、拡がらなかったのか。
まずあげられるのが、試合形態の難解さだろう。ほとんどのボールゲームは敵味方が
両サイドに分かれて戦う。サッカーやバスケットボールは相手陣地に攻め込み、より多く
ゴールを決めた方が勝つ。テニスやバレーボールなどのネットをはさんだ競技は、
相手側にボールを打ち込み、返させないことでポイントを得る。単純明快で解りやすいのだ。
ところが野球は攻撃側と守備側が交代でプレーする。ベースが4つあるダイヤモンドなるもの
があって、一周しなければ得点にならない。野球が根づいている日本人には違和感はないが、
普及していない国の人が見たら、へんてこなスポーツだと思うにちがいない。
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