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えっ、Ｇも横やり！？ プロ注目の花巻東（岩手）の菊池雄星投手（３年）が
１７日の横浜隼人（神奈川）戦で、８三振を奪い、５安打１失点で完投勝利。
阪神は今秋のドラフトで１位指名を決めているが、巨人の参戦する可能性を察知し、
迎撃態勢を整えた。９月の高校選抜の米国遠征に担当スカウトを派遣し、徹底マークを図る。
ネット裏には、阪神のスカウトが６人も陣取った。前日１６日にスカウト会議で
１０月２９日のドラフトでの１位指名を再確認。他に中日、広島、日本ハム、楽天、オリックス、ロッテが
入札の動きだが、そこに巨人も！？ １９９７年に７球団から指名されたＰＬ学園高・福留孝介（現カブス）を
超える高校生史上最多の争奪戦に、危機感の表れだった。
「巨人も指名してくる可能性が高い。長野は、抽選で外れてからでもいけるからな」と球団関係者。
長野久義外野手（２４）＝ホンダ＝の１位指名を固めるが、本当にそうなのか－。
阪神側は昨年ロッテ入団を断った長野を“保険”に、巨人が争奪戦に参戦する可能性を察知。
９月１日に出発する高校選抜の米国遠征に、担当の中尾スカウトを派遣する方針を固めた。
２試合で計４被弾した左腕だが「評価は変わらない」と阪神・葛西スカウト。
渡米はメジャーのスカウトも集結する中で、他球団の動向も調査するのが狙い。
高校生の海外遠征まで徹底マークするのは異例。振り返ると１９９３年ドラフトで、
星稜高・松井秀喜（現ヤンキース）を巨人に手渡して始まった負の歴史。
この日、巨人スカウトは不在だったが、宿敵に、甲子園が生んだ“至宝”を奪われるわけにはいかない。
悲願の頂点へ一歩ずつ近づく左腕。ドラフトは抽選だが、この努力がきっと実を結ぶ。
灼熱の聖地から海の向こうへ渡っても、虎は、どこまでも追いかけていく。
(記事一部略)
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