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覚せい剤取締法違反で逮捕された“のりピー”こと酒井法子容疑者と、
麻薬取締法違反容疑で逮捕された“お塩先生”こと押尾学容疑者(31)。
ともにクスリが原因の両者の検挙は、ネット上ではひとまとめに「のり塩ショック」とも呼ばれている。
有名人の薬物使用は今に始まったことではないが、実はその検挙数は2000年以降、一気に急増している。
夕刊フジは1970年以降の芸能人、著名人の薬物検挙者を一覧にまとめた。
1970年代は同じ時期に大量の芸能人が検挙されているが、これは密売人や1人の常習者の
逮捕をもとにした「突き上げ捜査」による一斉検挙。
当時から薬物が浸透していたことが分かるが、検挙のない年もある。
80年代は1年に1-2人、90年代前半も年間2-3人にとどまってきたが、
97年から年間4-5人に増え始めた。2001年には6人を数え、05年には
過去最多となる9人を記録。清水健太郎、岡村靖幸、岡崎聡子、高橋祐也といった
複数回の逮捕者やスポーツ選手、AV女優も目立ち始めた。そして今年は、
8カ月間で過去最多の11人が逮捕される事態となっている。
なぜ、ここにきて急に検挙者が増えたのか。薬物依存者の自助施設「日本ダルク」(東京都台東区)は
「著名人の薬物使用者が急増したわけではなく、使用者が逮捕によって
顕在化しただけ。一般人への汚染拡大を受けた警察が捜査を強化する中で、
結果的に著名人の逮捕者が増えたということでしょう」と分析する。
そのうえで「有名人、とりわけ芸能人が麻薬を入手しやすい環境は20-30年前も今も同じ。
使用薬物も相変わらず覚醒剤と大麻が多い」と語る。
「のり塩ショック」の裏には芸能界と薬物の根深い関係があるようだ。
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