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(つづき)
日本高野連前参事の田名部和裕さんも嘆く。「暴力を振るうのは部員同士の心が通じていないから。
相手の痛みが分からないから、けがまでさせてしまうんです。いじめも許せません。昔はこうした問題に
野球部がかかわることはなかった」
田名部さんは、特待生問題でさまざまな方面の意見を聴取したとき、ある退職校長の言葉が耳に残った。
「『これはいけないことだ』というのは教師が教えるより、生徒間で指摘しあったほうが効果が高いと聞きました」。
これまでの高野連への報告でも、部員が他の部員の不祥事を止めようとした例があったという。
「そういう行為が大切です。暴力やいじめを他の仲間が止めないで、何のためのチームワークですか」
年々過激になっていく若きエネルギーの“暴発”。高校野球を「教育の一環」とするなら、まずここから
手をつけなければならない。
(おわり)