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日航更生計画案固まる 債権放棄5200億円、同意へ
2010年7月24日3時17分
1月に経営破綻(はたん)した日本航空が求めている債権放棄
(借金の棒引き)などの金融支援をめぐり、日航側と主要取引
銀行の交渉が決着する見通しになり、日航の更生計画がまと
まることになった。
計画の柱は総額約5200億円の債権放棄と3500億円の公的
資金注入。日航と管財人の企業再生支援機構はこの計画を8月
末に東京地裁に提出し、経営再建を本格化したい考えだ。
日航はリーマン・ショック後の業績悪化や、燃費の悪いジャンボ機
など不良資産を多く抱えたことにより、今年3月末時点で約9500
億円の債務超過に陥った。債権放棄や公的資金を原資とした支援
機構の出資で早期に債務超過を解消する必要があり、銀行団と
交渉を重ねてきた。
日航と支援機構は今月1日、日本政策投資銀行やメガバンクに対し、
債権の90%を放棄するよう要請した。これに対し銀行側は、経営
破綻の際に運航継続のために燃料代などの一般商取引債権は
全額保護されたことから、「金融機関だけ負担が重すぎる」と不満を
表明していた。
このため日航側は22日までに、債権放棄の割合を87.5%に引き
下げ、銀行側の負担を約200億円軽くする譲歩案を提示。これを
受けて銀行側も大筋で受け入れる見通しとなった。
各銀行は8月下旬をめどに金融支援への同意を機関決定する見通し。
日航と支援機構は11月までに裁判所の認可を得て、2011年3月期
に債務超過を解消したい考え。
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