10/05/22 01:05:39 6JIBPrVG0
宮崎県で拡大を続ける口蹄疫。ワクチン接種や殺処分とともに感染経路の解明も急務となっている。
国内の発生は10年ぶりで、海外から感染したと考えられるが、敷きわらや飼料、観光客など可能性はいくつもあるという。
農水省は、発生農場への聞き取り調査などを進め、感染ルートの特定を進める。
可能性の一つは、敷きわらや飼料など輸入に頼る畜産用の資材だ。農水省によると、
畜産が盛んな九州地方では稲作農家が少なく、中国産のワラを輸入する農家が多いという。
10年前の発生時は、中国産麦わらによる感染が指摘されたが、特定に至らなかった。教訓をふまえ、
現在は口蹄疫の発生していない地域の指定工場で、熱処理をしたものだけが輸入されている。
飼料の主な輸入元は口蹄疫の発生していない清浄国の米国だ。農水省は「原因がわらや飼料なら、
別の地域で発生してもおかしくない」と指摘する。
人が媒介した可能性もある。平成20年に県内の主要宿泊施設に宿泊した外国人はのべ約8万5千人で、
そのうち韓国人が約6割。宮崎空港など玄関口となる場所では発生前から恒常的に、
必ず通過する場所に消毒マットを敷くなどの対策が行われてきたが、
農水省は「服や荷物に付いたものまでは防ぎきれない」。
3月末に症状があった水牛は清浄国の豪州から輸入されており、
農水省は「国内で感染したと考えるほうが自然だ」としている。
専門家でつくる農水省の疫学調査チームは、4月29日に最初の発生例とされた
都農(つの)町の農家で飼育状況や敷きわら、飼料などについて調査したが、
その後は、具体的な調査は行っていない。
感染拡大防止の作業に農家が追われているために聞き取り調査ができないためだ。
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