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「レクサス」リコールへ…ハンドルに不具合
トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」のうち、ハイブリッド車「LS600hL」
など4車種で、ハンドル操作を電子制御する「ギア比可変ステアリングシス
テム(VGRS)」の不具合により、ハンドルとタイヤの動きが一時的に連動
しなくなるトラブルが起きることがわかった。
車が直進していても数秒間、ハンドルを切った状態になることがあり、国土
交通省には今年3月以降、国内で計12件のトラブルが報告された。トヨタは
安全上の問題があると判断、近く、国内販売分の約4500台について、同省
にリコールを届け出る。
リコール対象となるのは、ほかに「LS460」と「LS460L」、ハイブリッド車
「LS600h」。米国、欧州、中国などでも販売されており、改修対象は最終的
に計約1万2000台に及ぶ見通し。
今回対象となる4車種は外装などの装備類をマイナーチェンジして、昨年秋
から発売されており、発売から半年余りでのリコールでトヨタ車の品質への
不安が再燃する恐れもある。
国交省などによると、VGRSの制御プログラムが不適切なため、低速で交差
点を曲がる際など、ハンドルを左右いずれかいっぱいに切った状態から直進
に戻すと、ハンドル位置が直進の位置を通り過ぎ、反対方向に切れ過ぎた状態
でも車が直進する。
ハンドルはそのまま走行すれば数秒程度で正常位置に戻る。同省は、昨秋
の発売を機に行われたVGRSの制御プログラムの設定変更が原因とみている。
トヨタは今年2月、ハイブリッド車「プリウス」など4車種計約43万台でブレー
キに不具合があるとしてリコールを行っている。トヨタは「お客様から運転中
のトラブルについて指摘されたのは事実。適切に対応したい」としている。
(2010年5月19日03時07分 読売新聞)
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