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銭湯で心肺停止、全裸の4人が必死の救命
読売新聞2010年4月24日(土)17:57
北海道千歳市内の銭湯で4月初め、入浴中に意識をなくし、心肺停止になった
男性(86)が、居合わせた入浴客4人の応急措置で一命を取り留めていたことが
わかった。
最初に男性の異常に気づいたのは、この日、非番だった道警自動車警ら隊の
警部補中山輝一さん(52)。サウナから出てみると、男性は湯船に胸まで
つかっていたが、目を閉じたまま浴槽の手すりにもたれかかっていた。
口からは舌がのぞいていた。
中山さんは、近くにいた入浴客3人に協力を求め、男性を持ち上げて脱衣所
へと運んだ。脈はなく、呼吸もしていなかった。
「119番してくれ」「低温やけどをしている。体を冷やしてくれ」。声を張り上げた。
救急車が到着するまでの約20分間、中山さんら4人は、全裸のまま必死で
人工呼吸や心臓マッサージを繰り返した。やがて心臓が動きだし、男性は
意識を取り戻したという。
中山さんは、若い警官に職務質問のノウハウを伝える技能指導員。
容疑者を見つけるプロだが、人工呼吸は30年前に救急法を学んで以来だった。
「助けようと必死で、腰にタオルを巻く暇もなかった。助かって良かった」と
笑顔を見せた。千歳市消防本部は、4人に感謝状を贈る。goo YOL
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