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京都市交通局が市バス前方にカメラを設置し、撮影した違法駐車の映像を
京都府警に提供して取り締まりを要請する計画を検討していることが９日、
分かった。定時運行を妨げる違法駐車の一掃が目的で、新年度中に２０台を
導入する構え。ただ不特定多数の車を撮影することには専門家から疑問の
声もあり、市民の間で論議を呼びそうだ。
四条河原町や京都駅前では朝夕にマイカーやタクシーであふれ、渋滞原因
となっている。府警は交通局から連絡を受け、渋滞の激しい場所で取り締まりを
強化しているが、改善しない。このため、局はカメラの活用を検討。ダイヤに
遅れの目立つ系統で導入するため、新年度予算案に９００万円を計上した。
計画では映像を分析し、渋滞原因の違法駐車車両を特定する。何度も繰り返す
悪質な車があれば府警に映像やナンバーを提供し、取り締まりを要請。
タクシーやトラックなら国土交通省京都運輸支局に連絡し、会社に行政指導を
求める。
同様の取り組みは東京都内のバス会社でつくる「東京バス協会」が２００６年
２月から行う。都営バスを含む３５台で運用し、９人を警視庁に通報した。
バスの平均速度が約３割上がる路線が出るなど改善しているという。京都新聞
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