10/03/09 08:10:42 0
大阪府警、現場の血痕や毛髪紛失 04年の夫婦失跡事件
2010年3月9日3時59分
大阪府阪南市の貸しガレージで2009年11月、同府和泉市の自宅から
04年に失跡した夫婦の遺体がドラム缶から見つかった事件で、大阪府警
が、失跡時に夫婦の自宅から採取した血痕や毛髪などを紛失していたこと
が捜査関係者への取材でわかった。遺体発見後に府警が再捜査に乗り出し
た際に、紛失に気づいたという。犯人に結びつく証拠が失われた可能性もある。
この事件では、夫婦の妻の腕時計を盗んだとして、ガレージの借り主だった
元建築作業員の鈴木勝明被告(42)が窃盗容疑で逮捕・起訴され、現在勾留
(こうりゅう)されている。府警は、鈴木被告が2人の死亡についても何らかの
事情を知っているとみて強盗殺人容疑の適用も視野に捜査しているが、同
被告は死亡とのかかわりは否定しているとされる。
府警幹部は「紛失は事実だが、容疑者の特定につながる証拠物があったか
どうかは分からない。保存されているほうが望ましいが、捜査に支障はない
と考えている」と話している。
府警によると、カーペット製造・販売会社元社長の浅井建治さん(失跡当時
74)と妻きよさん(同73)は04年12月3日夜以降、自宅兼事務所から行方
不明となった。翌日、同居の長男が室内の複数の場所で血痕を見つけ、
和泉署に家出人捜索願を出した。
捜査関係者によると、府警は当時、室内の複数の場所で血痕や毛髪などを
採取。玄関付近のマットなど一部に付着した血痕が夫婦の血液型と一致する
ことを確認したとされる。府警は、失跡の数日後、浅井さんの携帯電話から
家族に「しばらくゆっくりする。血痕は自分が妻を殴り鼻血が出た」とのメール
が届いたことなどから、夫婦間のトラブルとみて捜査。だが有力な手がかりを
つかめず、捜査は事実上、中断した。(続く)
URLリンク(www.asahi.com)