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大阪市、給料をかさ上げ 総務省「隠れわたり」と指摘 1月21日4時4分
大阪市が、係長級と係員の給料の最高額を引き上げることで、長年務めた職員に事実上
1ランク高い給料を払っていたことが、総務省の調査でわかった。同省の別の調査では、
大阪府など219自治体で係長級職員の給料を課長補佐級にかさ上げする「わたり」が見つ
かったが、大阪市は含まれていなかった。今回わかった市の事例について、同省は「隠れ
わたり」と指摘し、改善を求める方針だ。
市によると、課長代理級に課長級の給料を、係員の一部に係長級の給料を支払う「わたり」
は、2006年度まで行われていた。07年の市政改革で解消し、役職ごとに異なる給料に
変えたはずだった。
ところが、昇級試験に合格した係員「主務」(行政職の23%)の月額給料の最高額は
43万1900円で、1ランク上の係長の中堅クラス以上に相当。係長級(同31%)も
最高額が45万2500円で、中堅の課長代理級にあたる。
総務省が国家公務員と比べたところ、市の係員と係長級の最高額は、それぞれ国の
係長級(39万500円)や課長補佐級(係長級の1ランク上、42万5100円)の最高額を
上回った。
総務省は昨秋の「地方公務員の給料表等に関する専門家会合」で、国の基準を逸脱した
給料支給を「実質的なわたり(隠れわたり)」と指摘。地方公務員法の「職務給の原則」に
反するとみている。
同会合の座長を務める稲継裕昭(いなつぐ・ひろあき)・早大教授(行政学)は「なぜ国の
基準を大きく上回る給料なのか、大阪市は市民に説明責任を果たすべきだ」と注文する。
市幹部は「国と地方自治体では同じ役職でも仕事内容が違う」としながらも、「わたりの
名残が残っているかもしれない」と認めている。
URLリンク(www.asahi.com)