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公用車運転業務 一般競争入札で給与激減 たたき合い響く
1月14日6時13分配信 河北新報
国土交通省東北地方整備局が公用車運転業務の委託に導入した
一般競争入札で低価格競争が激化し、運転手の給料が大幅に低下
したとして、国交省職員の労働組合が制度の改善を要望している。
整備局の公用車は災害の際、技術職員を緊急に現場に運ぶケース
もあり、労組は「運転手には高い専門性が求められる。低価格競争
が続けば未熟な運転手が増え、業務に支障が出る」と主張している。
改善を求めたのは、全建設労組(全建労)東北地方本部など5団体。
東北地方整備局の青山俊行局長あてに昨年11月、要望書を提出
した。「低価格受注で労働者の賃金引き下げが繰り返され、行政
サービスが低下しかねない」と指摘。総合評価落札方式を導入し、
価格だけでなく運転技術なども考慮するよう求めた。
国交省は2009年度、公用車運転業務の一般競争入札を全面的に
実施した。08年に公用車の運転業務発注で談合疑惑が浮上した
のがきっかけ。国交省によると、09年度の一般競争入札で全国の
平均落札率は62%となり、一部指名競争入札だった08年度の
92.6%から30ポイントも低下した。
東北地方整備局の出先事務所ごとに実施した入札は計39件で、
対象は黒塗りの車、技術職員を運ぶワンボックスカーや乗用車など
計329台。入札には実数で15社が参加し、8社が落札した。落札額
は計8億8900万円だった。
全建労東北地方本部によると、入札は業者のたたき合いが激しく、
低価格での落札になった。業者の多くは従業員の基本給を引き
下げたり、諸手当を廃止したりして対応。給料の激減でベテラン
運転手が退社し、代わりに技術が未熟な運転手が採用される
ケースも目立つという。(続く)
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