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来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」は
5日目の17日、文部科学省の所管で官民共同開発を目指す中型ロ
ケット「GX」(概算要求額58億円)について、来年度の予算計上を見送
り、事業を「廃止」するよう求めた。液化天然ガス(LNG)を使った新型
エンジンの開発に見通しが立たず、今後も巨額の国費を投入して開発
を続けることは「不適切」と判断した。
GXは気象衛星、通信衛星などを打ち上げるためのロケットで、宇宙
航空研究開発機構(JAXA)が03年に開発に着手。来年度はLNGエン
ジンの開発費用として、58億円を要求している。エンジン開発にはこれ
までに、民間出費分を含めて約700億円を投入。450億円で開発でき
るという当初の見込みから大きく膨らんでいる。
完成させるには「約800億~1400億円の追加投入が必要」とされて
いる。 GXロケットの開発については、会計検査院も「開発費の見通し
が明確でない。不適切だ」などとしてJAXAに見直しを要求。財務省は
「国産ロケットの主力はH2シリーズであり、開発を中止しても日本の
ロケット
政策に影響はない」としていた。
仕分け人からは「開発見通しが立たず、需要が不透明だ」などと厳し
い指摘が相次ぎ、最終的に事業は「廃止」と判断した。ただ、エンジン
開発については「継続するかは今後検証する」とした。
また、厚生労働省所管で社会福祉施設や医療施設整備を支援する
独立行政法人・福祉医療機構について、非効率な運営形態を見直した
上で、基金約2800億円を国庫に返納するよう求めた。asahi.com
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