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巨人と日本ハムが激突する日本シリーズは３１日、札幌ドームで
開幕する。日本ハムは、左でん部の張りで登板が絶望視されていた
ダルビッシュ有投手（２３）が、１日の第２戦の先発に急浮上した。
ブライアン・スウィーニー投手（３５）との“ダブルスタンバイ”で
ローテーションを再編。当日まで状態を見極めた上で判断するが、
エースが電撃復帰すれば最強の切り札となる。両チームの対戦は
８１年以来、２度目。日本ハムは３年ぶり３度目、巨人は７年ぶり２１
度目の日本一を目指す。
午後４時半からの監督会議。梨田監督はあらためて“予告先発な
し”を確認した。「基本的にコミッショナーが認めていないからね」。ファ
ンサービスに熱心な指揮官にしては意外な言葉だが、理由がある。
すべてはダルビッシュのためだ。
左でん部の痛みで９月２０日のオリックス戦（京セラドーム）を最後
に戦線離脱。楽天とのＣＳも回避し、日本シリーズも絶望的とみられ
ていた。しかし、全球種を試した２８日のブルペン投球後に患部に痛
みの反動が出なかったことで、エースが最強の“秘密兵器”に急浮上
してきた。
首脳陣は先発ローテーションを急きょ再編。３１日の初戦に先発
する武田勝は動かせないが、２、３、４戦目に予定していた糸数、
八木、藤井をそれぞれ３、４、５戦目にスライドし、本拠地の２戦目に
ダルビッシュを起用する。登板できない場合に備え、スウィーニーを
第２戦の代役先発として準備させている。当日までエースの状態を
見極めることができるのは、予告先発でないからこそ可能な
“奥の手”だ。スポニチアネックス
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