09/10/10 06:36:45 0
ネットに情報氾濫 「手製爆弾」の脅威
2009.10.9 22:50
複数の化学薬品を購入することで、個人でも簡単に作製できる手製の
即席爆発装置(IED)に警察当局が警戒を強めている。11月には天皇
陛下御在位20年記念式典やノーベル平和賞の受賞が決まったオバマ
米大統領の来日、来年にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)開催
など国内で重要イベントが相次ぎ、要人を狙った爆弾テロが懸念される
からだ。組織を持たない個人でもテロが可能になれば対策は難しい。
爆弾の原料となる薬品を必要な書類を提出させずに神奈川県の専門
学生(19)に販売した薬品販売会社「林ケミカル」(東京都中央区)の
男性社員(34)を警視庁公安部が今月、毒劇物取締法違反で書類送検。
毒劇物取締法では、販売する毒劇物の名称や数量、購入者の住所や
氏名を確認するよう定めている。しかし、「以前に書類を作成していたら、
客が『時間がかかる』と嫌みを言って帰ってしまった」(男性社員)ため、
不正販売を続けた。公安部で、過去5年間に男性社員が販売した
約1千件を調べたところ、半分は書類を作成していなかった。
専門学生は1月と2月に計2回、林ケミカルを訪れ、硝酸や酢酸、ニトロ
ベンゼンなど計26品目、57本の薬品を購入した。買った薬品を生成
すれば、ダイナマイトの原料となるニトログリセリンを作ることが可能で、
さらに別の薬品を追加すれば、海外で自爆テロに用いられる爆発物
「TATP」(トリアセトントリパーオキサイド)を作製することも可能だった。
〈爆発物の作り方教えて〉〈どこで買えるの?〉インターネットの掲示板
にはこうした書き込みが氾濫(はんらん)し、製造や購入の方法が詳細
に書かれている。
国は都道府県を通じて、販売業者に対し、購入者の身元確認以外に、
法律で定めていない使用目的についても確認するよう通知。しかし、
「実験で使う」などの理由を挙げられれば、業者が販売を拒むことは
困難とされる。また、単体では危険性の低い薬品でも、組み合わせに
よっては爆発物を作ることが可能で、そうした「抜け道」もネット上で
指南されている。(一部略)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)