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日本と韓国―歴史を直視して、前へ
近隣外交の上々の滑り出しである。
鳩山由紀夫首相がアジアで最初の訪問先に韓国を選び、きのう
李明博大統領とソウルで会談した。「新政権はまっすぐに歴史を正し
く見つめる勇気を持っている」。首相は会談や記者会見でそう語った。
李大統領は「真心と開かれた心で韓日関係を未来志向的に発展さ
せる立場だと高く評価する」と応じ、日韓の協力強化をともに確認し
合った。
鳩山首相が強調したのが、戦後50年にあたる1995年に出した
「村山談話」だ。「談話を(日本の)政府・国民がたいへん重要だと理
解することがまず非常に重要だ」とした。談話重視は当然のことだし、
それを隣国で発したことを評価したい。
この談話で、日本はアジアで行った植民地支配や侵略への深い
反省を表明した。社会党の村山富市首相の名を冠してはいるが、当
時の連立政権には自民党も加わっていた。閣議決定を経た政府の
公式見解だ。
なのに、自民党やその後の歴代政権の中には談話をうとましく思い、
否定しようとする人々がいて、アジアの国々からの不信を招いて
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