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くじ全部はずれ、怒り爆発 脅迫罪の組幹部に有罪判決 2009年9月25日8時53分
クレーンゲーム機に当たりくじがなかったことに対し、ゲーム管理者の男性を脅したと
して脅迫の罪に問われた指定暴力団九州誠道会最高幹部、梅木一馬被告(43)=福岡県
大牟田市船津町=の判決公判が24日、福岡地裁久留米支部であった。長倉哲夫裁判官
は「暴力団特有の粗暴な発想に基づく犯行」と指摘、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役
1年6カ月)を言い渡した。
判決によると、梅木被告は1月、久留米市のカラオケ店で、家族や配下の組員とくじを
つかみ取るクレーンゲームをした。だが、当たりくじが出ないため、残りのくじ約180枚を
全部買い取った。しかし、それでも当たりがなかったことに怒り、ゲーム機の管理者の
男性を呼び出し、「貴様、この落とし前どうすっとか」などと脅した。
弁護側は「抗議は社会的相当性の範囲内。脅迫には当たらない」などと無罪を主張したが
長倉裁判官は「当たりくじがないゲーム機に抗議することはできるが、被告の行為は社会的
相当性の範囲を逸脱している」として退けた。
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