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今日召集される特別国会の衆院本会議場の風景は、政権交代に
よって、がらりと一変する。議長席から見て、右側の第1党の席は、
自民党に代わって民主党が陣取る。その半分近い広さを143人の
同党新人議員が占める。初当選組には、民間企業や地方議員の出
身者もいれば、議員秘書や官僚を務めた者も少なくない。政治経験
が全くない人もいる。民主党政権下で、政治の何を変え、どんな政策
を実行していくのか。初登院して議員バッジをつける今日からさっそく
試される。
代議士とは、国民を代表し「国事」を議する人という意味だ。まずは、
国の基本法である憲法と国会ルールを定めた国会法を、改めて熟読
してもらいたい。確かな時代認識を持ち、国家全体の行く末を常に視
野に入れ、仕事を進めることも大事だ。「小泉チルドレン」と呼ばれた
83人のうち、引き続き自民党から出馬して再選されたのは、わずか9
人に過ぎない。民主党の新人も、明日はわが身かもしれない。国会
や地元での地道な日常活動が何より重要だ。
かつて、中曽根元首相は、黒ネクタイで初登院した。「米国占領中
は喪中だ」というのがその理由だった。その後一貫して、自主憲法制
定を唱え、首相時代には「戦後政治の総決算」を掲げた中曽根氏らし
い出発だった。
議員一人ひとりに、政治信条や理想があるに違いない。初登院の
日の「志」を、政治家生活の中で貫いていってほしい。YOL
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