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民主党は新人の「教育」を始め、メディア対応も指南。「小泉チルドレンの轍を
踏ませるな」と神経をとがらせている。「新・国会事典」「特別会計のはなし」「立
法と調査」……。机の上に本や書類の束が30センチほど積み重なった。「初登
院までに、この資料に目を通して」。谷岡郁子参院議員(愛知選挙区)の指示
に、磯谷香代子さん(43)がうなずいた。
磯谷さんは比例東海ブロックの最下位当選者。みんなの党の候補が復活当選
に必要な票数に届かず、民主の名簿の41位だった磯谷さんに最後に議席が
転がり込んだ。
立候補の働きかけは公示3日前の8月15日だった。「人が足りない」。小沢
一郎代表代行から電話を受けた谷岡議員の頭に、干潟の清掃などで知り合っ
た磯谷さんが思い浮かび、その日のうちに戸籍抄本など書類を整えさせた。
磯谷さんは一人暮らしの無職。大学卒業後、フルタイムで10年以上働いた
会社はアルバイト扱いで本採用されず、亡くなった両親の看護もあって定職に
就けずにいる。
当選が決まって報道されると、インターネット上で「フリーター議員」「杉村太蔵
の女性版」など批判交じりの話題に。慌てた党本部から「指導するように」と谷岡
議員に指示があったという。3日にはマスコミ各社の取材に「職が見つからず苦
労し、希望を持てずにいる人たちの気持ちが私は分かる」と抱負を語った。
ただ、取材には谷岡議員らが常に付き添い、質問を遮ることも。谷岡議員は
「当選したばかりで慣れていない。やじ馬的な興味の対象にされたくない」と
かばう。asahi.com
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