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銀行の国債保有、最高水準 6月末の残高111兆円
銀行に預金の形で集まったお金が国債市場に流れ込んでいる。
資金需要の低迷により銀行が運用難に陥っているためで、国内
銀行が保有する国債の残高は昨秋から急増、6月末には111兆
円台と最高水準に達した。
企業や個人への融資金利の基準となる長期金利の上昇を抑える
効果がある一方、預金で集めたお金が民間の経済活動に回らない
構図も鮮明になっている。
銀行は預金で集めた資金を企業や個人に貸し出しているが、
余った分は有価証券などで運用している。日銀の「民間金融
機関の資産・負債統計」(オフショア勘定含む)によると、国内
銀行の6月末の預金額は過去最高の約573兆円に拡大。
一方、貸出金は約431兆円と3カ月連続で減った。預金から貸出金
を引いた「預金超過額」は過去最高の142兆円に達している。
この8割程度が国債に回っている計算になる。
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