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広澤克実「ザ・勝負師」
~一流だからこそ「聞くこと」が大切
かつての武将・毛利元就を中心とした結束が「3本の矢」と表現された。
野球にも同じことが言える。一人一人が束になることでチームワークが
生まれ、そこで初めて強い者だけが勝つ、ではなく、弱い者でも勝てると
いう余白の残るスポーツになる。実力のある選手が移籍してきた場合、
その選手の力がチームにもたらすのはプラスばかりではなく、マイナスの
場合もある。つまり、城島が入ってきたことが相乗効果を生むのか、輪が
いびつな形になるのか、そこが心配だ。実力のある選手が移籍した時に
やらなければいけない作業がある。チームメイトに対する協調性、そして
その中でいかに独創性を出していくのか。一番大事なのは、協調性と
独創性のバランス。これが非常に難しい。捕手というポジションは四方八方に
目配り気配りができないといけないポジションでもある。独創性が出さないと
いけないのは間違いないし、出してほしいのだが、実力のある選手はチーム内に
入っていくところで失敗すると、誤解を解くのに時間がかかることがある。
それだけに最初の入り方には慎重になって欲しい。
ブルペンでも連日、投手と対話しながら、コミュニケーションを図っている。
ちーむになじんでいこうとという彼の心の表れだと思う。一つ心がけてほしいのは、
自分の実績、力自慢に走らないということ。実績や実力が上の人間に言われると
投手もウンと言わざるを得ない。話すということも大事だが、それ以上に聞くことも
重要になってくる。目線を相手と同じにすることを忘れずに。城島ならできると
信じている。