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【コラム】篠原「腕が折れても投げまくる」
これも一つの縁だ。
今年も球界からあまたの人が去った。年齢、けが、能力の限界。理由は個々異なれど、実力のみの厳しい世界。
10月3日に12年間所属したソフトバンクから戦力外を通告された篠原は「春先にひじを痛め、投げたくても投げられなかった。
もう、これで終わりなのかという不安があった」と振り返る。
完調からは遠く、11月のトライアウトも受験せず、とあればなおさら不安は募った。
そんな折、10年前に出会ったかつての恩師から声が掛かった。
「もう一度、花を咲かせろ」。
尾花監督の一言に震えた。
1999年、それまで弱かったダイエー(現ソフトバンク)のリーグ初優勝、日本一に貢献し、
強豪の礎を築くのに一役買った。
当時の尾花投手コーチから「配球術や投手心理などを教わり、意識がガラッと変わった」。
コーチが去った後も身を粉にしながら、押し寄せる体力の衰えと度重なる故障にあらがい続けた。
縁だけでなく、そういった実績と経験が紙一重で篠原を現役につなぐ。
横浜から打診された際はだから「もう一度、野球ができる。本当にうれしいとしか言いようがない」と喜びをかみしめた。
ひじは順調に回復しており、遠投で60メートルは投げられるようになった。痛みは感じない。
まずは開幕1軍に照準を合わせるが、これまでとは一味違う気持ちが左腕に込み上げる。
今まではけがで休んだこともあったけど、そういうわけにはいかない。マウンドで腕が折れても、
一日、一試合でも多く投げまくる」。再起の果てに見るのは、指揮官の胴上げしかない。
横浜に新加入し、中継ぎとして期待される篠原(右)。左は加地球団社長
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