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●日本の小学生「Jリーグってなに?」
この何げない疑問のひと言。
日本サッカー協会が全国の小学校で実施している「こころのプロジェクト」の授業で、スタッフをしている元選手の安永聡太郎さんが小学生から聞いたものだ。
最初のひと言は、福井県の小学生のひと言だった。
Jリーグのクラブのない県だから、まだわからないでもない。
でも、二つ目は、サッカーどころの静岡県藤枝市の小学生のもの。
いま、Jリーグのクラブがサッカー教室を開けば、満員盛況のことも少なくない。
子どもたちのサッカー熱はJリーグ開幕後、飛躍的に高まった。
でも、それはサッカーが好きな人の世界での内輪の話にすぎない。
サッカー界で常識のことが、それ以外の場所に行けば、常識では無くなる。
今の小学生にとっては「中田英寿ってだれ?」なのだという。安永さんは全国の小学校を回り、サッカー界とは一歩離れたところからサッカーを見てきた。
終盤戦を迎えたJリーグ。混戦で盛り上がりを見せる。
ただ、私がいまの同僚や取材先と雑談でサッカーの話をしても、混戦になっていることすら知られていないのが現実だ。
Jリーグやサッカー関係者に危機感がないわけではないだろう。ただ、安永さんも言っている。
「このままではサッカー界は10年後、本当にやばいっすよ」
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